緩和ケア病棟の見学に行ってまいりました

先日は、北区にある「王子生協病院 緩和ケア病棟」の報告会・見学に行ってまいりました。

 

緩和ケア病棟とは、悪性腫瘍(がん)末期の患者さんが、「自分らしく」穏やかな毎日を過ごすために、身体や心のつらさを和らげることを目的に作られています。

 

生涯でがんに罹患する確率は、男性が63%・女性が47%で高齢になるほど確率が上昇すると言われています。つまり日本人の2人に1人はがんになる時代です。このような緩和ケア病棟の需要は今後ますます高まってくるのではないでしょうか。

 

緩和ケア病棟への入院は、患者さんとご家族が以下の内容を理解された上で入院を希望されていることが条件となるそうです。

病状の進行による身体的・精神的苦痛に対して症状緩和を目的とした医療が行われること

緩和ケア病棟入院中は抗がん剤を用いた治療を行わないこと

苦痛症状が緩和された時は退院していただくことがあること

 

緩和病棟を拝見しますと、ボランティアの方や看護師さんが、絵や季節を感じさせてくれる創作物を飾ったり、演奏を行ったり、廊下からでも緑のある庭を見えるようにしたり、少しでも苦痛を緩和できるような環境整備をされていました。

 

病室は個室となっていて広々としていました。その他ご家族が泊まれる部屋もありました。このような環境で患者さんとご家族を支えていることを初めて知りました。

 

凛の利用者さんの中でもがんに罹患している患者さんは数多くいらっしゃいます。最期まで自宅で過ごされる方、家庭環境やいろいろな状況から最期は病院で過ごされる方、いずれもいらっしゃいます。

 

お互いケアをする場所は異なりますが、患者さんに対する理念や想いは一緒です。これからもお互いに連携を取り合いながら、北区のがん患者さんを支えていけたらと思います。

 

理学療法士 南山 聡太郎

コメント: 3
  • #3

    南山 聡太郎 (月曜日, 24 7月 2017 11:42)

    小林様 いつもコメントありがとうございます。
    病棟のロビーには本やCDがたくさんあったり(寄付してくれた方がいるのだと思います)、絵が飾ってあったりと季節によって定期的にアレンジしながら、良い環境を提供されていました。
    私が以前勤めていた病院では、緩和ケア病棟というものがなかったので、見学して発見がとても多くありました。
    近年がん患者は増加傾向にあり、他人事ではないと思っています。日々の訪問の中でも、患われている方がいますので、リハビリで何かお役に立てるよう、更なる知識を深めていきたいと思っています。

    今年は暑いですね~。お心遣いありがとうございます。体調崩さないよう、体力つけながら頑張っています。小林様もお体気をつけてください。

  • #2

    小林京子 (土曜日, 22 7月 2017 20:47)

    緩和ケア病棟の役割は、患者さまの痛みや苦しみを除いて差し上げる場所なんですね!
    その場所には家族も一緒にいられるとは、私も知らなかったです。
    いろいろな事情があり、自宅で最後を向かえる事の出来ない患者さまにとっては、病棟でいても家族がそばにいることは心強いでしょうね!
    お医者様看護士さん理学療法士さんの連携のもと毎日が笑顔でいられたらと思います。
    梅雨も明け毎日暑さ厳しいですが、お体には気をつけてください。

  • #1

    小林京子 (土曜日, 22 7月 2017 19:44)

    緩和ケア病棟では、最後まで笑顔の耐えない、自分らしく、痛みに苦しまない生活が出きるようにお手伝いする場所なんでしょうか❓
    お医者様看護士さん理学療法士さんの連携のもと、支えていかれているのでしょうね!
    もちろん在宅でのケアもですね!
    健康であることを感謝しなきゃですね!
    梅雨も明け毎日あついです。
    お体気をつけて下さいね!