今回はある利用者さんのお話をいたします。
利用者さんご本人、ご家族には掲載をご快諾いただき、心から御礼申し上げます。
疾患名:右脳内出血・右脳脊髄液漏
約半年間、病院でリハビリ後、退院され、在宅での訪問リハビリ開始となりました。
四肢麻痺で、両方の手足の運動障害、その他眼球障害・嚥下障害等がありました。リハビリ開始時、腕の動きに関しては、肘を曲げたままお腹の上まで上げられる力がありました。指の動きは全体的に力が弱い為、補助することで完全に曲げたり伸ばしたりできる程度、親指・人差し指についても力は弱く、個別に動かせる程度でした。その他の手足は補助にてごく僅かに動かすことが可能でした。
訪問リハビリ開始当初は入退院を繰り返していたものの、開始約1年で、右腕を使って文字が書けるようになり、肘を伸ばした状態で30秒程度は腕を上げていられるようになりました。約1年半で、本人の頭上にある蛍光灯のひもを引っ張ることができるようになりました。そして私事ですが新婚旅行でハワイ旅行に行った直後の訪問の際には〝アロハ″のサインを右手で作って待っていてくれました(笑)
この2年間、週2回の訪問リハビリで、全身の手足の運動や座ったり立ったりする練習を行ないました。それと並行して毎日、ご家族が献身的に手足の運動を補助し、ご本人も意欲的に手足を動かしてくれていました。
麻痺は一般的に発症から2~3ヶ月目あたりまでは急速に回復し、その後は緩やかな回復を辿り、発症から6ヶ月〜1年で、ほぼ平行線の状態(プラトー)になると言われていますので、いかに早期に継続的にリハビリを行なうかが回復に大きな影響を与えます。
在宅分野に来るまで、私自身一人の利用者さんと長期間にわたって関わらせていただくことはありませんでした。訪問リハビリをしていて感じることは、定期的にリハビリを継続するのはもちろんのこと、何より『ご本人の意欲』と『ご家族の協力』が必要不可欠であるということです。今回の利用者さん・ご家族からは改めてそれを教えてもらいました。
私たちは日々、利用者さんを通して多くを学ばせていただいています。この貴重な経験を今後さらに活かしていきたいと考えています。
訪問看護ステーション凛
理学療法士 南山 聡太郎
南山 聡太郎 (月曜日, 21 11月 2016 17:33)
小林さん、ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。
筋力は個人差があり、実感するまでは数週間~数ヶ月、時間を要します。
その為に本人の意欲、それを応援する家族の協力が必須となります。
高城さんも頑張ってくれています!
こちらこそよろしくお願い致します。
小林京子 (日曜日, 20 11月 2016 23:37)
いつも母(高城桂子)がお世話になっております。
母より大変なリハビリをされて、スゴいと感じました❗
リハビリは、とても大切な事ですね。
長きにわたり続ける事が、ほんとに大事なんだと、、、
今後ともよろしくお願いいたします。