あれから・・・僕のおじいちゃんはお誕生日の1週間前にお星さまになった。
もうすぐ四十九日だ。
11月下旬のある夜、おじいちゃんの癌は大きくなって首を圧迫されたせいで横になる事もできず、訪問看護師さんが往診の先生に連絡して救急車を呼ぶことになった。この頃は、おばあちゃんが毎日すごく心配して落ち着かない様子だったから、おじいちゃんも入院する決意をしたようだ。
希望していた緩和ケアの病院はベッドがいっぱいでその夜は入れず、前に放射線の治療をした病院に運ばれた。「受け入れてもらえて良かった」と、往診の先生と訪問看護師さんも話していた。
翌日、緩和ケアの病院のベッドが空いたのですぐに移った。おばあちゃんがお見舞いに通うには、ここの方が近くて良いだろう、とおじいちゃんが考えていたから。そして、おばあちゃんはほとんど毎日お見舞いに通っていた。膝が悪くても。
訪問看護師さんが病院にお見舞いに行った時、おじいちゃんは、意識はあるけどお話はできないくらい衰弱していたそうだ。
でも訪問看護師さんが「お母さんの事は心配要らないからね。」と声をかけたら、訪問看護師さんの顔を見て、一瞬目が輝いたんだって。
入院先の看護師さんも「お母さんの事だけが心配だってずっと言っていたのよ」って訪問看護師さんに話したそうだ。
おじいちゃんが亡くなったのはその2日後だった。
今はおばあちゃんが、毎日僕達にごはんを食べさせてくれている。
ときどき忘れたり、2回続けて食べさせてくれたりする日もあるけど。
でも、おばあちゃんのおかげで僕の尻尾はきちんと生え揃って、元気に泳いでいる。僕は相変わらず身体は小さいけど、他の仲間には負けないよ。
だって、僕はおじいちゃんの代わりにおばあちゃんを見守らないといけないから。
僕達がいるから、おばあちゃんにはまだ仕事がある。
だから僕は、頑張って生きるよ。
おじいちゃんの分まで、おばあちゃんと一緒に。
訪問看護ステーション凛
所長 野上 陽子
小林京子 (火曜日, 24 1月 2017 14:08)
はい❗
がんばります。
野上陽子 (火曜日, 24 1月 2017 07:48)
はい!みんなで頑張ります!
京子さんも一緒に頑張りましょう!
小林京子 (月曜日, 23 1月 2017 19:48)
これからも、ずーっとおばあちゃんの側にいてあげて下さいね❗
おばあちゃんが、おばあちゃんらしく生きて行けますように。
お別れは、とても辛いことですねっ❗
母も父が他界してから、不安性が再発してしまいました。
でも、野上さんはじめ凛さんのスタッフさんに支えて頂き、感謝してます。
母らしく毎日元気でいてほしいです。
野上陽子 (日曜日, 22 1月 2017 09:59)
清水さんが元気に自分らしく頑張ることが一番大事ですね!
しみずさちよ (土曜日, 21 1月 2017 18:21)
悲しいお話しで、涙が出ました。
緩和ケアの大切さを知りました。
早期に発見出来れば、ガンは治ると思います。家の母がそうでした。
即日入院でスグの手術でしたが、今は80になります。今はピンピンしてます。
でも、お年を目した方にはどうなんでしょう。
手術は、体力使うから・・・