人生は筋書きのないドラマですね。自分が描く計画書や設計図通りにはいきません。だから面白い。
「利用者さんやご家族の人生を大切に思う。」
ということと同じくらい
「働くスタッフの人生も大切にしたい。」
と思っています。
「在宅療養されている方々の生活が、誰かの犠牲の上に成り立つものであってはならない。」
そう考えています。
ですから、利用者さんのニーズに応えつつ、働く者たちのライフイベントにどう対応していくのか、管理者としては大きな課題です。
私は、看護学校卒業後、すぐに結婚しました。看護師としても主婦としても学ぶことの多い新人でした。
私自身、新しいことを呑み込み自分のものにするのには時間がかかるタイプの人間です。日々葛藤し、悪あがきしながら闘ってきたなぁ、傷だらけの人生だなぁ、と振り返ってみると感じます。
看護師としても、家庭人としても、自分自身が描く理想像がありました。
だから、現実と理想のギャップにずいぶん悩みました。両立を目指しているのに、どちらもちゃんとやれていない!という自己否定感が常にありました。
その後、子供が生まれて、看護師として妻として母として、全部ちゃんとやらなきゃ!という思いはさらに強くなり、子供が2歳の時、とうとうバーンアウトしてしまいました。
そこから完全に立ち直るまで、正確には丸5年かかりました。
これから結婚や出産、育児というライフイベントを経験するスタッフ、今まさに経験中のスタッフ達に、同じ苦しみを味わってほしくありません。
また、私自身も親の介護に向き合う年代に入りました。同じ轍を踏まないように、良い加減に、完璧を目指さず、笑って細く長く付き合っていきたいなぁ、と思っています。
私たち働く者が悲壮感あふれる顔してケアをしても、利用者さんやご家族は安心できないと思いますし、幸せを提供できません。
利用者さん・ご家族のニーズと、働く者の幸せを、あきらめることなく追求し、
「大変だけど楽しい!」
「大変だけどやって良かった!!」
と双方が思える在宅療養の継続をめざしていきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
訪問看護ステーション凛
所長 野上 陽子
野上陽子 (火曜日, 25 7月 2017 22:58)
いつも温かいコメントありがとうございます。
利用者さん、ご家族、スタッフ、連携事業所の方々、凛に関わる皆様の笑顔がとっても大切です�
暑い夏を、笑顔でのりきりましょう�
心は燃えても、燃え尽きないように�
小林京子 (月曜日, 24 7月 2017 08:29)
いつもお世話になっております。
私も22才で結婚、23才で子供を産みました。
子供の心のまま親になってしまいましたねっ。その娘が先天性の心臓病で両方の親の援助、特に私の母の支えで私は強い母親になり、先暗示しない、何か起きたときに考えれば良い、人は人とマイペースに歩んでこれました。
親の援助、小児科の先生の支えが無ければ、アウトバーンしてしまいましたね。
私は感謝してもしきれない思いですね。
いつか医療の何かに携わりたいと考えていたいおもっていました。
心療内科の受付事務を始めて4ヶ月になります。患者さまの笑顔で帰られる姿はうれしいです。
クリニックの先生も野上さんのようにスタッフの体調管理は細やかに気遣っていただいてます。
スタッフ、ご利用者様の両方の幸せを考える野上さんも素敵な所長さんで看護士で妻で母で、、
まだまだ未熟で甘えの多い私ですが母親ともどもよろしくおねがします。
野上さんも梅雨も明けますます暑さがきびしいですので、御自愛くださいませ。