訪問看護とお盆


 お盆になると、町の空気やご家庭の様子が少し変わります。

 離れて暮らすご家族が帰省し、にぎやかな笑い声が響く家もあれば、ご家族が遠方へ出かけ、静けさが増す家もあります。

 

 訪問看護の現場では、この時期ならではの光景が広がります。

 久しぶりに会ったご家族と一緒に、普段のご利用者さまの体調や生活の様子をお話しする機会が増えます。「顔を見て話せて安心しました」と笑顔で言われると、こちらまで温かい気持ちになります。

 反対に、ご家族が不在のときは、食事や水分補給、服薬のチェックをいつも以上に丁寧に行います。暑さの厳しい8月は、熱中症予防のためにエアコンや扇風機の使い方、室温の確認も欠かせません。

 

 近年は、交通事情や生活スタイルの変化から、お盆に帰省しないご家族も増えています。そんな中でも、変わらず訪れる訪問看護は、ご利用者さまにとって安心の象徴です。

 

 お盆は、家族や地域のつながりを改めて感じる季節。

 訪問看護もその一部として、安心して夏を過ごせるよう、今日も変わらず玄関をくぐります。

 

訪問看護ステーション凛

事務長 大西 肇


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