9月1日は防災の日~訪問看護の現場から考える“もしも”への備え~


こんにちは。訪問看護師の萩原です。

 

 毎年9月1日は「防災の日」

 関東大震災をきっかけに制定された日であり、災害への備えを見直す大切な機会です。

 

 私たち訪問看護師は、ご自宅に伺う中でしばしば、

 

「もし停電したら?」

 

「薬が手に入らなかったら?」

 

といった不安の声を耳にします。

 在宅療養をしている方にとって、災害は生活だけでなく命に直結する大きな課題です。

 

  • ご家庭で気をつけたい防災ポイント

飲み水や食料の備蓄

最低3日分、できれば1週間分を目安に。飲み込みにくい方にはゼリー飲料やレトルトのおかゆも安心です。

 

薬のストック

普段から余裕を持って準備を。薬の名前や用法を紙にまとめておくと、避難先でも役立ちます。

 

懐中電灯や電池の確認

夜間の停電は特に危険です。ベッドサイドに小さなライトを置いておくだけで安心感が増します。

 

連絡先のメモ

携帯電話が使えない時に備え、家族や訪問看護ステーション、ケアマネジャーの番号を紙に書いて貼っておきましょう。

 

  • 訪問看護師からのひとこと

 災害は「いつか起きるもの」ではなく「いつ起きてもおかしくないもの」。

けれど、少しずつ備えていけば、その“もしも”の不安は確実に小さくできます。

 

 私たち訪問看護師も、訪問時に「水は備えていますか?」「電池は切れていませんか?」と声をかけながら、一緒に確認するようにしています。

 

 防災の日は、そうした“備えの習慣”を始める良いきっかけです。

 どうぞ今日を機に、ご家庭でも一度見直してみてください。

  • 結び

「安心して自宅で過ごせること」

 

 それは日常生活だけでなく、災害時にも変わらぬ大切な願いです。

 

 防災の日が、皆さまにとって安心へ一歩近づくきっかけとなりますように。


訪問看護師 萩原 


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