2026年4月1日、訪問看護ステーション凛は開設10周年を迎えます。
こうして10年という節目を迎えることができたのは、日頃よりご利用いただいている利用者さまとご家族の皆さま、地域で連携してくださっている医療・介護関係者の皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。
振り返れば10年前。
訪問看護という言葉は、今ほど一般的ではありませんでした。
「訪問看護って、どんなことをしてくれるのですか?」
そんな質問をいただくことも、決して珍しいことではありませんでした。
それから10年。
在宅医療を取り巻く環境は、大きく変わりました。
高齢化が進む中で、「住み慣れた家で過ごしたい」「できるだけ自宅で暮らし続けたい」という想いを支える医療やケアの大切さが、社会の中でも広く認識されるようになってきました。
訪問看護は、医療と生活のあいだをつなぐ存在として、地域の中で少しずつ役割を広げてきたように感じています。
そして、この10年の歩みを支えてくれたのは、何よりも凛のスタッフ一人ひとりです。
暑い日も、寒い日も。
雨の日も、風の強い日も。
利用者さまのご自宅へ伺い、その方の暮らしに寄り添いながら看護を届けてきました。
訪問看護の現場は、決して簡単なものではありません。
同じ日も、同じ状況もありません。
その日の体調、ご本人の気持ち、ご家族の想い、生活の背景。
それらすべてを受け止めながら、その人にとって最善の看護を考え続ける仕事です。
だからこそ、利用者様の「ありがとう」という言葉や、ご家族のほっとした表情に出会えたとき、この仕事の大きな意味を実感することがあります。
そうした日々の積み重ねが、凛というステーションをここまで育ててくれました。
そして、凛の歩みはまだ10年です。
これから先、20年、30年と地域に根付き、必要とされるステーションであり続けるためには、次の世代を担う仲間の存在が欠かせません。
訪問看護は、これからますます必要とされる分野です。
地域で暮らす人の人生に寄り添いながら看護を実践できる、とても魅力のある仕事でもあります。
もしこの記事を読んでいる20代・30代の看護師の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、訪問看護という世界に目を向けていただけたら嬉しく思います。
病院とはまた違う形で、人の人生に深く関わる看護があります。
訪問看護ステーション凛は、これからも地域の皆さまとともに歩みながら、利用者さま一人ひとりの暮らしに寄り添う看護を大切にしていきます。
10年分の感謝を胸に。
そして次の10年もまた、この地域で皆さまとお会いできることを願いながら。
これからも訪問看護ステーション凛を、どうぞよろしくお願いいたします。
訪問看護ステーション凛
事務長 大西 肇


